
1月25日(日)に開催するオルガンシリーズVol.22にご出演いただくのは、京都出身のオルガニスト濵野芳純さんです。今週末にせまった演奏会を前に、オルガンと出会ったきっかけや、今回のプログラムについて聞きました。
―――オルガンと出会ったきっかけを教えてください。
学生時代に出会いました。大学のチャペルに小型ですがパイプオルガンがあり、レッスン生募集のチラシを入学時に見て応募したのがきっかけです。
写真:関西学院大学チャペルのパイプオルガン
―――関西学院大学商学部のご卒業です。オルガニストになろうと思った理由と、オルガニストとして活動するようになるまでの経緯を教えてください。
初めはオルガニストになるつもりはなかったのですが、オルガン曲の独特の魅力や、パイプから出る神秘的な音、そして、もっといろいろな場所のオルガンも弾いてみたいと思い始め(プロになるかは置いておいて)、オランダのアムステルダム音楽院に留学しました。
なんとかコンクールで結果が残せたのと、新潟のホール(りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館)の専属オルガニストになったことで、今はオルガニストとして活動できています。
が! 日本ではパイプオルガンが一般的ではないのと、そもそもオルガニストの仕事が少ないので大変です…(笑)。

写真:留学時代
―――濵野さんからみて、パイプオルガンとはどんな楽器ですか。魅力を感じる部分など、自由にお答えください。
実は、いろんな音が出せるところです。一般的には「じゃーん!」という輝かしい? ちょっと怖い? 音をイメージすると思いますが、反対に、柔らかい音を出すのも得意な楽器なのです。
オルガン奏者は、たくさんのパイプで演奏したり、一つだけのパイプで演奏したり、ストップ(音色を選ぶ装置)を操作して音色を自由に決めます。ひとりでオーケストラを演奏している感じですね。あとは足を使うところです。足は主に低音のパート(オーケストラに例えると、チェロ・コントラバス)を担当するのですが、低音の振動が足先から伝わってくる感覚もとても好きです。
―――今回のプログラムについて、選曲理由などを教えてください。
プログラム前半は、バッハを中心としたバロック音楽です。有名な小フーガをはじめ、室内楽的なトリオ・ソナタ、讃美歌をモチーフにしたコラール前奏曲など、オルガンらしい曲をお楽しみいただければと思います。
後半は、神秘的で不思議な雰囲気の漂う現代曲も演奏します。ペルトの作品では、演奏中にオルガンの電源を切るというとんでもないことをします(楽譜上の指示です)。どうなるかは、お楽しみに!
フランスの現代作曲家、オーベルタンのソナタは音の“やまびこ”を、ロマン派のフランクではメロディの美しさを、最後のヴィドールではパイプオルガンの迫力を感じてください。
―――最後に、お客様へメッセージをお願いします。
姫路で演奏するのをとても楽しみにしております。パルナソスホールのオルガンの多彩な音を堪能していただけたら嬉しいです。
(2026年1月メールインタビュー)

《プロフィール》
濵野芳純 Kasumi Hamano オルガン
2021年JLフローレンツ国際コンクール(パリ)にて2位および聴衆賞、2022年メシアン国際オルガンコンクール(リヨン)にて4位および聴衆賞を受賞、2023年第9回武蔵野市国際オルガンコンクール(東京)にて3位受賞。
関西学院大学商学部卒。その後ヨーロッパに渡り、オランダのアムステルダム音楽院にて、オルガン科の学士課程のディプロマを取得、フランスのトゥールーズ音楽院にて、歴史的オルガン演奏コースを修了。
2024年度より、りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館専属オルガニスト。
▶公演情報詳細「オルガンシリーズVol.22 濵野芳純オルガンリサイタル」