―――大平さんの第一印象は。
とても優れた音楽家だと感じました。ユーモアのセンスに富み、言葉の説明が無くとも理解し合えると感じました。
―――ウルリッヒさんにとって、オルガンという楽器のイメージは。
オルガンとはこれまで何度も共演してきましたが、ケンに出会うまでは、オルガンは細かい柔軟性に欠ける楽器だと思っていました。ケンと演奏して、その豊かな柔軟性と、音色選択の想像力の幅広さに感動しました。
―――シュトゥットガルト歌劇場管弦楽団などでのご活躍を経て、ケルン音楽大学の教授に就任されました。若い音楽家たちにどんなことを伝えたいですか。
昨今の不安定な世界情勢の中で、芸術や音楽を通して、一人ひとりの中にある良き人間性を見つけ、磨いていってほしいです。
―――ところで、奥さまが日本人だと伺いました。日本食もお好きとのことですが、いちばん好きな奥さまの手料理は?
奥さんの料理はなんでも好きです。とんかつや天ぷら、そして鍋料理です。
―――初めての姫路で、楽しみにしていることは。
もちろん、パルナソスホールでケンと演奏できることも楽しみですが、姫路の景色を目にし、また人々の様子を垣間見ること、それから、食事についても楽しみにしています。
(2023年3月メールインタビュー)